ムクツマキシャチホコ

2021.8.14撮影

シャチホコガ科。学名:Phalera angustipennis

開張50〜70mmほど。

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お久しぶりです。虫キョロリスです。

ものすごい寒いです。40cmくらい雪積もりましたかね?

昨日、雪を見に、ちょっとだけ外に出てみたんですけど、ものすんごい寒かったので、すぐ家の中に入りましたよ😅

そいで、その後は、一日中、頭痛に悩まされました^^;

(僕は、頭痛持ちで、急に暑いところとか寒いところとか行くと、いつも頭が痛くなるんですよね。。)

ま、でも、今日は、もう頭痛くないです。体調はGOOOOOD!です👍

てなわけで、、本題に移ります。

こちらは、木の枝ですね。はい。

木の枝じゃないんですよ。蛾なんです。

いや、お前、木の枝だろ、どう見ても。って思うんですけどね。。

蛾なんです。

翅の色合いといい、質感といい、あと、胸部前方と翅先端の色といい、

へし折られた後の木の枝にそおっくり。

すんごいですねえぇ。すんごいです。

どうやって、こうなるの??

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虫さん自体が、「俺は木の枝になるんだぞ」という意志を持って、木の枝を真似てるわけではないんですよね。

進化の過程で、木の枝みたいな特徴を持った個体が、偶生まれて、それが、自然界での生存に適したがために、自然淘汰されて、そのような特徴を持った個体が増えた。

それって、10年や100年やそこらで、起きることではなくって、

何万年、何十万年か、それ以上の時間をかけて、そうなっていったわけですよね。

ほんとに。それ考えると、自然ってとてつもなく雄大だな、荘厳だな。って思うんです。

それと比べたら、一人の人間ってのは、なんか、ちっぽけな存在だなって、そう思います。

我々人間が、自分達の利益だけを考えて、自然の多様性を蹂躙するような生活を送っているのは、とんでもなく、あほうなことに思えてならんのです。

我々人間は、あくまで自然の一部たる存在であって、

他生物の生活を侵害するような生活はもうやめねばならぬ。多生物ともっと触れ合い、自然を理解しようとする心持ちを持つ必要がある。

そう思ったりするものです。

.

なんか、スケールのおっきな話になっちゃった😅

ムクツマキシャチホコの話してたつもりが。。いつの間に ^^;

お詫びに、ムクツマキシャチホコの特徴を、最後に、載せておきまする😁

立方体3D回転のグラフ

お久しぶりです、虫キョロリスです。

次は、昆虫の記事投稿しようかなあと言っておきながら、また、数学の話題で恐縮なんですが、、。(^_^;)

結構以前から、「立方体が回転する様子を、数式を使って、xy座標平面に表せないかなあ」って思ってたんですけど、

今回、実際にグラフ化することに成功したので、それについて書かせてください。

「desmos」というグラフ描画サイトを使って、書いてみました。

えっと、まあ、どうやって、数式作ったのかというのは、下の写真にまとめてみました。

見にくい部分とか、説明がわかりにくい部分があるのは、お許しを。。😅

結局、これで導き出した式

・x = l(cosθ1cosθ3-sinθ1sinθ2sinθ3)-mcosθ2sinθ3-n(sinθ1cosθ3+cosθ1sinθ2sinθ3)

・y = l(cosθ1sinθ3+sinθ1sinθ2cosθ3)+mcosθ2cosθ3+n(cosθ1sinθ2cosθ3-sinθ1sinθ3)

に、l,m,nの値を代入してって、作ればいいってこと!

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そして、この、僕の作ったグラフが、下記リンクから見れるので、是非見てってください!

なかなか綺麗だと思います。

https://www.desmos.com/calculator/dpbhkgrskt

空間ベクトル

お久しぶりです。虫キョロリスです。

今日は、昆虫の話題ではなく、数学について書こうと思います。

今回、話題にするのは、次のような問題。

問. 平行六面体 ABCD-EFGHに関して、4つの対角線の中点が一致することを証明せよ。

空間ベクトルの典型的かつ基本的な問題です(^ ^)

一般的な解き方は、下の写真のような解き方だと思います。

う〜ん、真ん中の、{ の部分、ちょいと わかりにくいですよねえ。

「aベクトル+gベクトル=bベクトル+hベクトル」を示すためには、

「ABベクトル=DCベクトル」や「ABベクトル=EFベクトル」ではなく、

「ABベクトル=HGベクトル」の組み合わせを使わないといけません。

それを逆算して考えるのが、若干分かりにくいように思います。

そこで、別の方法で解いてみました。

斜交座標の登場でっす!

う、、うつくしくないですか?!

厳密には、斜交座標でも中点の公式が使えること をちゃんと示さないといけないかもしれないけど。。。(でも、もし書くとしても、ちょっとの説明で証明できる)

やっぱり斜交座標、便利ですねぇ。

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ついでに、最後に、最近僕が作った自作問題を置いておくので、

是非解いてみてください😁  (解答はまた後日)

ホソスジツトガ

2020.6.03撮影

ツトガ科ツトガ亜科。開張15〜20mm。

学名:Pseudargyria interruptella

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今回は、ホソスジツトガという蛾です。

学名に、「interrupt(割り込む、中断する)」の文字が入ってるのが、

少し気になりますねぇ。

なんでなんでしょう? 

う〜ん??? わかんないや😅。

この子は、比較的よく見かけますが、

小さい蛾なので、あんまり注目されない種類かもしれないですね。

でも、

真っ白に透き通る翅と、

なめらかな曲線を描く金粉が、

ほんとうに魅力的です。

この曲線、見てるだけで心が和みますね。

金色という豪華な色を使いながらも、

翅の模様は決して派手なわけではなく、

清らかで、優しく穏やかな印象があります。

そして、

翅の外縁にある三対の黒い点。

なんか、この6つの黒点に、

ふと見つめられてるような気がしますねぇ。

(終)

ビロードハマキ

2020.6.15撮影

ハマキガ科ハマキガ亜科。学名:Cerace xanthocosma

開帳:35〜60mm

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はいー、お久しぶりですー。

毎日頑張って勉強してるのに、模試の成績が停滞気味で、

少し辛いなあ、と感じている虫キョロリスです。

第2回全統模試は、全国17位で、まあまあ良かったかなとは思うんですけど。。

今度の全統は全国5位以内を目指すぞっ!

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はい。本題に入りましょう。

今回は、ビロードハマキさん!

ほんっと、こんなド派手な色と模様、俄には信じがたいですねぇ。

黒地の翅に、黄色い水玉模様がずらーーーっと並んでますね!

これを「絢爛華麗」と言わずして、何と言えよう。

黄色い水玉一つ一つが、星のように煌びやかで、とっても華やかです。

それに加えて、、

よく見てください。

赤みを帯びた焦茶色の筋が、翅の根元から末端まで、すーっと伸びているでしょう。

この色、なんとも言えない落ち着いた色ですね。漆器の赤色によく似ているかしら。

そして、、なんといっても、翅の末端。美しいですねえ。

「激しく燃えるような橙色」。

この色が、ビロードハマキの翅を、、さらにさらに華やかにしているに相違ないですね。

.

と、ビロードハマキの美しさはここで終わりではありません。

翅の裏側を覗いてみましょう。

表の模様に劣らないくらい、裏の模様も美しいんです。

鮮やかな黄色が、私達の目を釘付けにしますね〜。

.

ここまで派手だと、天敵に襲われるリスクが増えるんじゃないか?

と心配もしてしまいます^^; (終)

2021.9.26採集記

僕は、いつもより少し早めに外へ出た。

鳥の鳴き声が聞こえる。

紫色の花には、いつも通り、イチモンジセセリが飛び回っている。

見た目は、茶色で地味かも知れぬが、その可憐な飛び方は、僕の目を釘付けにする。

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と、ふと、橙色の何者かが、目の前に突如現れる。

網で捕まえようと何回か試みるが、なかなか捕まえられぬ。

橙色の何者かが突如現れた。

.

と、そこで、その何者かが、葉っぱに止まった。

“マダラヒメバチ”。

よく見かける蜂だが、いつ見ても お洒落な模様だなと思う。

おっと、今度は、黒い何者かが、目の前に突如現れる。

“トガリヒメバチ亜科の一種”。

いつか、トガリヒメバチ達を、ちゃんと種類まで同定せぬとあかぬな、と思っているのだが、今回はリリースした。

田んぼの脇へと向かう。

藪枯らし が生えている。

まず目に入るのは、アシナガバエ。

その身体が、太陽光を反射して、眩しいほどに 緑色に輝いている。

その奥に、何かいる。せわしなく、葉から葉へと飛び移る。

紛れもなく、ヤドリバエ(たきにー)である。

ただ、すぐに、奥の方へ行ってしまったので、捕まえることはできなかった。

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田んぼの脇を、歩いていく。

また、せわしなく飛ぶ ヤドリバエ(たきにー)を見つけた。

大きな目、複眼にびっしりと生えた黄色い毛、、腹部には 黒と白の綺麗な縞模様が描かれている。

セノメトピアだ。

見た感じ、おそらく、以前、捕まえた種と同じだろう、ということで、リリースした。

Senometopia属の一種 が現れた。

.

その後 20分ほどは、ヤドリバエ(たきにー)を全く見つけられていない。

その日は、僕のテンションが低かった。

それ故に、僕の、「昆虫を探す 」が十分に動いていなかったのかも知れぬ。

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しかし、20分が経った時に、事は起きた。

僕は、蜜柑の木の下に行ってみた。地表付近は緑で覆われている。

ここで昆虫を探すのは、久しぶりだ。最近は、いつも、田んぼの脇で昆虫を探しているから。

僕は、蜜柑の木の下に行ってみた。地表付近は緑で覆われている。

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たくさんのセノメトピアが飛び回っているのに気づいた。本当にたくさんいる。。

しばらく、じーっと眺めていた。

そのとき、、

僕の視界に、見慣れない体型のハエが入ってきた。

僕はゆっくりと、そのハエに近づいた。

今だっ!

僕は網を振った。

網を見ると、中で、中型の細長い たきにー が動き回っている!

容器に入れてみる。

地味な黒い身体に、柔らかい黄色の部分が有る。

そして、その細長い脚からは、エレガントな印象を受ける。

(後で 調べてみたところ、Atylostoma属だとわかった。)

後で 調べてみたところ、Atylostoma属だとわかった。

.

そして、次の瞬間、、

少し遠くに、大きめの身体で 脚の長い たきにー がいるのに気づいた。

その姿に見覚えがあった。

1ヶ月ほど前に、昆虫採集をしている僕の目の前に現れ ー そして、僕が網を振る前にものすごいスピードで消え去ってしまった 子 だ。

あれから、ずっと、正体が気になっていた。

今日こそは、捕まえるぞ。

そう思っていると、、、葉の影に隠れてしまった。

ちょっとずつ近づいていき、、、

ん?どこ行った?

.

.

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あっ、居たっ! 今だっ!

僕は網を振った。

いつもより網が若干重く感じられた。

僕は、たきにー が網の中に入ったことを確信した。

容器に入れて見てみる。。。

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「ね、、ねもらえあぁー。」

Nemoraea属は、初めて見た。

※家に帰ってから調べてみると、NemoraeaじゃなくてThelaira属だったことが判明しました。。

大きい体のわりには、小さい頭と細長い脚だ。

かなりスタイルが良い。

腹部には、橙色の模様が左右にある。

そこに、プルイノシティー(pruinosity)と呼ばれる、白い部分が、光り輝く。

見る角度によって、プルイノシティーが見えたり見えなかったりするのが、素晴らしい。

Thelaira nigripesと思われる。

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その後、Atylostomaさんを、さらにもう一匹採集し、

最初来た時のテンションの低さとは裏腹に、

嬉々として家に帰ったのであった。                (終)