Steganopsis vittipleura

2020.7.05撮影
2020.7.05撮影

シマバエ科。体長2〜3mm。

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この虫、何者だと思いますか?

甲虫? カメムシ?

いや、違うんです。

ハエなんです。

翅が、腰の部分で折り曲げられてるんですよね。

なので、まるで、甲虫やカスミカメの仲間のように見えるんです。

さらに、ものすごく小さいんですよ。2〜3mm。

かなり奇抜で個性的な見た目ですよね。

(日本には、同じような見た目のSteganopsis dichroaという種類もいる)

お顔もカッコイイですよ。

口の上、複眼の下のところに、左右一対の黒い斑点があるのが、とっても好きです。

あと、口の部分に、ぴょこんと飛び出た、左右一対の細長い部位がありますね。

これは、palpusという部位です。

この部分もカッコイイと思います。

最後に、、ごくんごくんと水を飲む様子。

マツヘリカメムシ

2019.11.08撮影

ヘリカメムシ科ヘリカメムシ亜科。学名:Leptoglossus occidentalis。

体長15〜20mmくらい。

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外来種です。

北米大陸原産の種類で、2008年くらいから日本に侵入してきたみたいです。

僕も、このカメムシ、最近まで全くみたことなかったのに、2019年ころから見かけるようになりました。

後脚がだいぶん特徴的ですね。

腿節の下面には とげとげが並んでる。

そして、何より、脛節の変な形!が気になる。

葉っぱ?みたいな形ですね。カッコイイ。

そして、白い斑点が一つ。

実は、同属に、アシビロヘリカメムシという、日本在来種がいるのですが、

その種類も似たような形の脚をしてます。

そして、背中の模様も興味深い。。

白い模様の部分を強調してみました(上写真)。

小文字の「h」のようにも見える。。

マツ「ヘリ(heri)」カメムシ の h ?

.

とはいえ、見た目は結構地味な、マツヘリカメムシさん。

でも、実は、、、

翅開くと、、

H・A・D・E

 派 手                     (終)

スミゾメハキリバチ

2018.6.30撮影

ハキリバチ科。学名:Megachile willughbiella sumizome。体長10〜15mmくらい。

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お久しぶりです。

今回は、ハキリバチさんです。

僕は、小学生の頃から、ハキリバチが大好きなんですよ。

2018.6.29撮影

だってこんなに可愛いんだから。。

大きくて真ん丸い目。。ふさふさと生えた白い毛。。そして、若干開いたままの大顎。。たまりませんっ!

僕のTwitterアカウントのユーザー名が、「@HaKiRiN4」なのも、ハキリバチが大好きだからなんです。

2018.6.30撮影

そして、今回は、「スミゾメハキリバチ」。

以前は、 このハチのオスを「ムナカタハキリバチ」、メスを「スミゾメハキリバチ」という風に呼んでいて、オスとメスを別種とみなしていたのですが、

数年前に、同種であることが判明して、呼び名が「ムナカタハキリバチ」にまとめられました。そして、その亜種が、「スミゾメハキリバチ」とされました。

具体的には、

北海道に生息するのが 基亜種ムナカタハキリバチで、本州〜九州に生息する亜種がスミゾメハキリバチです。

そして、この、ムナカタハキリバチとスミゾメハキリバチ、実は、オスでは区別不可能なんです。ただ、メスは一瞬で区別可能です。

というのも、

ムナカタハキリバチ(北海道)は、メスの体毛が茶色である一方で、

スミゾメハキリバチ(本州〜九州)は、メスの体毛が黒いんです。

まさに「墨染め」といった感じで、真っ黒い体をしています。

(メスの写真は撮ったことないので、、すみません。 ホントに真っ黒な体なんです。)

ということで、次は、オスの説明をしていきます。

前脚に注目!

なんか綿毛みたいになってる。。

こんな特徴を持つハキリバチは、他に、ヤマトハキリバチとフルカワフトハキリバチしかいません。

フルカワフトハキリバチの場合は、この毛の先端が黒くなっているので、区別できます。

また、ヤマトハキリバチの場合は、脛節がここまで扁平にはならないので、区別できます。

なんのために、こんな綿毛みたいなものを脚に着けてるのか。。。不思議です。。

では、また。

ツマグロクシヒゲガガンボ

2021.7.18撮影

ガガンボ科クシヒゲガガンボ亜科。学名:Pselliophora isshikii。

体長15〜17mmくらい。

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ものすんごいですね〜。

「地球外生命体か、お前は!」って言いたくなるほどの 珍奇な形をした触角。

拡大すると、、、

ううん、、拡大すればするほど、珍奇に見えてくるうう。。

なんで、こんな形なんだ??

実は、こんな触角を持っているのは、オスだけで、

メスは、通常の 細い糸状の触角を持っています。

多分、オスがメスの匂いを遠くからでもキャッチできるように、こんな形になってるんでしょうね。。スゴイ。

名前は、「 櫛 髭 」ってなってるけど、

櫛ともなんか違うような。。

本物の櫛

遠くから見ると、エノコログサとかにも見えるような。。いや、なんか違うんだよな。

まあ、それはさておき、、、

触角をさらに拡大してみましょう!

どんっ!

触角にたくさんの白い毛が生えてますねー!

そして、気になるのは、ところどころに生えている、長い黒色の毛。

ここの毛に、センサー的な役割でもあるんでしょうか?

電子顕微鏡とかを使って、この部分を見たら、面白い特殊な構造が見えるのかもしれないですね。気になります。

そして、さーらーに、拡大。

短い毛の中に、長い毛が生えているのが、はっきりと見えますね。。

あとは、顔を拡大ーっ。

か、、、か、、、かわいい、、、。😅

口の部分が、なんか、伸びてて、特殊な形だっ!

あと、目が 真っ黒で 大きい! 後頭部の毛が 睫毛みたいに見える!

キリンにちょっと似てるような気もしてきた。

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体の細かい部位を、こうやって、拡大してみると、いろんな発見があって、面白いですね!