シロテンコウモリ

ん?今回はコウモリ?、、と思った人いるかもしれませんが、、コウモリガという蛾です。。

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2019.7.04

コウモリガ科。学名:Palpifer sexnotatus。開張32mm程度。

幼虫はサトイモを食す。

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この蛾の実物を見た人は多くはないのではないでしょうか。

あまり有名じゃないですし、個体数も少ない比較的稀な種類です。

てか、、なんか、コウモリっていうよりシャチホコに似てる気がしますねぇ。

いつもお腹を反らしてる。なんでなんですかね??

人間が、ずっとこの体勢でいたら、背筋がめっちゃ鍛えられそう(笑)

トワダオオカ

カ科オオカ亜科。Toxorhynchites (Toxorhynchites) towadensis。

なんと体長10mm以上!

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1cmの蚊、、って聞いたら、怖がる人もいるかもしれません。

でも、大丈夫、、この蚊は動物の血を吸いません。

まあ、こんなに曲がった口吻では、吸おうとしても吸えないでしょうねぇ。

頭部と、胸部の縁が、緑色に輝いてますよね。これ、写真だとうまく写らないんですけど、めちゃくちゃ綺麗なんですよ。

腹部も、青藍色で、写真ではわかりにくいですが、物凄く綺麗です。

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さて、僕とトワダオオカの出会いには、長い物語がありました。紹介しますね。

あれは、2019年6月26日のことでした。

学校から帰るとき、歩いていたら、何者かが足元に飛んできました。蚊の飛び方をしていて、めちゃ大きくて、緑色に光っていて、足に白い部分がある。一気に、僕の心臓の鼓動が早くなりました。

『憧れの虫だったトワダオオカじゃないか、そ、そんな。。き、急に現れやがって。。全く。。どうしよう。虫網無いよ、、Ziplockならあるけど。。え、ええい、Ziplockで捕獲だっ! 飛び方がめちゃ遅いから、Ziplockで採集できる可能性大だっ!』

てなわけで、Ziplockで採集を試みました、、

ホントにゆったり飛んでたんで、Ziplockでも採集できるだろ、って思いました。

が、、

Ziplockだと、入れるところが狭いんですよね、、なかなかトワダオオカをZiplock内に入れることができず、、数秒後、見失ってしまいました

ガーン ショックでしたよ、そりゃもうホントに。

僕の県では、絶滅危惧種ですから、珍しいんですよ。

それから数日、トワダオオカのこと考えてました。

ある日のこと、、「トワダオオカ」という名前を、アメリカ人が聞いたら、「toward oak」に聞こえるのかなぁ、なんて変な連想をしておりました。

towardは「〜に向かって」、oakとは「ナラの仲間の木」の意味です。

トワダオオカ→toward oak→ナラ(木)に向かって→奈良に向かって。。

奈良県に行ったら、トワダオオカ見れるかもなぁ〜、なんて変な連想をしてたわけですよ。。

その年の夏、奈良県に行く機会がありました。

奈良公園の近くで、ルリセンチを探しておりました。とても綺麗な個体がたくさんいて、とても楽しんでいました。その時、デカイ蚊が視界に入った。そう、トワダオオカです! なんと、驚くべきことに、本当に奈良県でトワダオオカを採集してしまった。。妙にびっくりしましたね。

まあ、奈良県では、トワダオオカは珍しいものではないそうですが。。 (終)

ナシグンバイ

グンバイムシ科グンバイムシ亜科。学名:Stephanitis (Stephanitis) nashi。

体長3mmほど。

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このブログでは、グンバイムシは初登場ですね!

グンバイムシは、独特な形態用語がたくさんあるので、、1つの写真にまとめてみました。

盤状域と縫合域の境界がイマイチよく分かってないので、間違ってるかもしれません

※種類によっては、側隆起がなかったり、翼状片がなかったりすることもあります。

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はい、では、ナシグンバイの特徴ですが、、

  1. 帽状部が楔状で狭く、複眼間の幅より狭い。
  2. 翼状片が大きく半円形をしてる。
  3. 側隆起が比較的長い。

この3つが主な特徴ですかね。

ナシグンバイに限らず、グンバイムシってほんとに不思議ですよねー。

なんで、こんなに、背中に隆起条があったりするんだろって。

ちょっと恐竜に似てますよね。

恐竜には、トサカがあるやつとか、背中にトゲがあるやつとかいるじゃないですか。

面白いです。

Leucophora grisella

ハナバエ科Anthomyiinae亜科。体長:6〜8mm程度。

aristaは羽毛状。触角第三節の長さは、幅の2.5倍ほど。

interfrontaliaには細いifがある(♂)か、全くない(♀)。

pc orb sは1本(♂)か2本(♀)。

♂の、両側のVibrissae間の距離は、頰の高さより短い距離。

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普通の人が見たら、ただの蝿じゃんってなるでしょうね。

でも、僕は、この蝿がとっても好きです。

なんで、って聞かれたら困りますけど(笑)

兎に角、大好きなんですよ!!!1

オオキベリアオゴミムシ

2020.10.11撮影

オサムシ科ゴモクムシ亜科。体長20〜22mm程度。

学名:Chlaenius (Epomisnigricans

近い仲間:ツヤキベリアオゴミムシ、コキベリアオゴミムシなど

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このゴミムシ、とっても綺麗ですよね。どう表現したらいいのか分からない美しさ。

このゴミムシ、生態もとっても興味深いんですよ。

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このゴミムシの幼虫は、植物上で、カエル類を待ち伏せし、獲物が通り掛かったら襲いかかるんですね。

そして、自慢の大顎で、カエルの頭部腹面に、喰らいつきます。

カエルが突き放そうとしても、、時すでに遅し、、ゴミムシの幼虫はがっしりとカエルに喰らいついています。

そして、カエルの体液を、、ゴクゴク、グビグビ、と飲み干すんです。

そんなわけで、カエルからしたら、モンスターみたいなもんですよねぇ。

アオマツムシ

2020.10.24撮影

マツムシ科マツムシ亜科。体長は20〜25mm程度。

学名:Truljalia hibinonis

リリリリと高い声で鳴く。体は 紡錘形。

明治時代に日本に帰化した外来種ではないかといわれている。

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植物の葉に擬態してますねぇー。

縁の黄色い部分はなんのためにあるんでしょうね?

輪郭をわかりにくくすることで、周りの風景に溶け込もうとしてるのでしょうか?

2020.10.24撮影

横から見てみると、、、黄色い部分が、葉脈の主脈のようにも見えますね。

面白い ^_^

ヤドリバエの形態

↓見たい部位をクリックしてください!

a, 頭部側面の形態 b, 頭部上面の形態 c, 頭部前面の形態

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a, 頭部側面

 <剛毛の名称>

  青色:fr s(frontal setae)

  紫色:pc orb s (proclinate orbital setae)   ※proclinate:前傾した

  橙色:rc orb s(reclinate orbital setae)    ※reclinate:後傾した

  濃紫色:oc s(ocellar setae)

  黄色:i vt s(inner vertical setae)

  黒色:o vt s(outer vertical setae)

  白色:poc s(postocellar setae)

  茶色:pocl s(post ocular setae)

※これらの剛毛の本数は、種類によって様々です。

※種類によっては、inner vertical setaeの後ろにpostvertical setaeがあったり、fr sとorb sが同一直線上にあり境界がわかりにくかったりすることもあります。

b, 頭部上面

見やすいように、右半分は、剛毛のソケットのみを書いています。

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c, 頭部前面

カタナクチイシアブ

シャキーン、、

日本刀 を連想させるこの形状。。

写真では分からないですが、厚みもほぼ無いので、刀そっくりです。

実は、上の写真は、とある虫の 口なんです。

これは、、、、おもちゃの刀です😁

ということで、、カタナクチイシアブを紹介します。

カタナクチイシアブの横顔。触角が千切れてるのは気にしないでください。

ムシヒキアブ科イシアブ亜科。体長は15mmくらい。

学名:Mactea matsumurai

口吻の先が、上方にそりかえっているのが特徴。

参考にしたサイト:http://www3.kcn.ne.jp/~tgw/m-index2-j.htm

カタナクチイシアブの翅脈

genitalia of male

キハラゴマダラヒトリ

2020.4.26撮影

ヒトリガ科ヒトリガ亜科。開張は30〜40mm程度。

学名:Spilosoma lubricipedum

幼虫はクワやサクラなどさまざまな植物の葉を食べる。

2020.4.26撮影

アカハラゴマダラヒトリとよく似ていますが、翅の色で区別できます。

キハラゴマダラヒトリ…翅の色が 黄色がかった白色。

アカハラゴマダラヒトリ…翅の色は、真っ白。

腹部と前脚の色だけでは、正確に同定できません。

(腹の赤いキハラゴマダラヒトリや、腹の黄色いアカハラゴマダラヒトリもいます)

2020.4.26撮影

ものすごくもふもふしてて、可愛いです😍 抱き枕にしたいくらい(笑)

ツバメシジミセアカヒメバチ

ヒメバチ科ヒメバチ亜科。体長は5〜8mmくらい。

学名:Neotypus nobilitator。シノニム:Platylabus iwatensis。

ツバメシジミやヤマトシジミ、ウラナミシジミなどに寄生するらしい。

メスは、胸部が赤い。腹部に白い斑紋がある。

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クロツバメシジミセアカヒメバチとよく似ていますが、クロツバメシジミセアカヒメバチは体長12〜13mm程度で 大きいです。

Neotypus taiwanusともよく似ていますが、

taiwanusは、顔の大部分が白く 前伸腹節が赤いので区別可能です。

参考文献https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/9307/1/10%281-2%29_p6-33.pdf